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引用。人性論 (中公クラシックス)

書名:人性論 (中公クラシックス)

著者:ヒューム

訳者: 土岐邦夫、小西嘉四郎

出版社: 中央公論新社

引用、文章入力:Pipopa

書籍情報出典:Amazon.co.jp

Amazonリンク:人性論 (中公クラシックス)


Page 31~32

 一滴のインクを紙のうえに落とし、それに目をとどめながら後ずさりして、ついにはそれが見えなくなるところまで行くようにしてみよ。明らかに、このとき、その斑点が見えなくなる直前に、心像、つまり印象は完全に不可分である。

Page 34~35

 時間の観念は、印象だけでなく観念も含めて、また感覚の印象だけでなく反省の印象も含めて、あらゆる種類の知覚の継起に起因するのであるから、この観念は空間の観念よりもさらに多種多様なものを包括し、それでいて、想像に現れるときには一定の量と質とを持った、ある特定の個別観念によって代表されるような、そういう抽象概念の一例を与えるであろう。

Page 34

 空間の観念が、目に見えるかあるいは触れられる対象の配列から受け取られると同様に、われわれが時間の観念を形作るのも観念や印象の継起によるものであって、時間がそれだけで現れたり、心に気づかれたりするのは不可能である。われわれが継起する知覚を持たないときにはどんな場合でも、たとえ対象に実際には継起があるとしたところで、われわれは時間についてなにも知ることはできないのである。時間は、それだけで心に現れたり、動かず変化しない対象に伴って心に現れたりはできず、つねに、ある変化する対象の知覚しうる継起によって見いだされる、と結論してもよかろう。