引用。超訳「哲学用語」事典 (PHP文庫)

書名:超訳「哲学用語」事典 (PHP文庫)

著者:小川仁志

出版社:PHP研究所 (2011/11/3)

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書籍情報出典:Amazon.co.jp

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page188-189

観念論

[超訳]

世界は私たちが頭の中で作り上げたものだとする考え方

《用例》

世の中の現象をすべて頭で理解できると思ったら大間違いだよ。それは観念論的な頭でっかちの発想だと思う。

-

 一般に観念論というのは、物事の存在が私たちの主観、つまり認識に基づくものであるという考え方です。「我思う、ゆえに我あり」といって、人間の意識を世界の中心に据えたデカルトの思想に端を発するものです。この考えによると、世界は私たちが頭の中で作り上げたものにすぎないということになります。

 観念論を徹底すると、すべては人間が作り上げたものなのですから、人間に理解できないものなどないという話になります。ところが、実際にはそんなことはありません。そこで唱えられるのが、実在論(二三四ページ参照)です。

 実在論は、物事の存在と、それを私たちがどう認識するかという問題を分けて考えようとします。つまり、世界は私たちがどうとらえるかなんてこととは無関係に存在するというわけです。

 ちなみに、哲学の世界には「ドイツ観念論」という有名な立場があります。これは十八世紀後半から十九世紀初めにかけて、ドイツで隆盛を誇った思想の一派を指しています。特に、カントの影響を受けた、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルの思想をいいます。彼らに共通するのは、やはり物事の存在が人間の主観、とりわけ理性によってとらえられるとする点です。


page200-201

汎神論

[超訳]

すべてのものに神が宿っているとする考え方

《用例》

日本にはあらゆるものに神が宿っているとする八百万の神という発想があるけれど、これは西洋の汎神論に似ているね。

-

 汎神論とは、すべてのものに神が宿っているとする考え方です。つまり、この宇宙のすべてが神だと考えるのです。このような思想は古代から存在していたのですが、一神教であるキリスト教からはずっと異端扱いされてきました。

 近代の汎神論者として有名なのはスピノザです。彼は神を自然と同様必然的な存在としてとらえました。自然の法則は、人間の目的によって左右されるようなことはありません。人間の生活から何ら影響を受けることなく、常に私たちの周りに存在しています。その意味で、必然なのです。

 スピノザは神の存在もそれと同じだと主張したのです。したがって、汎神論によると、神と自然は同じものを別の側面から見たものだということもできます。

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